FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雪の上のラブレター 20 (龍 X 千鶴)

昨日はUPできませんでした。
見に来てくださった方、本当にすみません
理由は一番下にありますので、興味のある方だけどーぞ。

妄想どんどん激しくなっていきます。
どうそよろしくお願いします。
長文です。お時間あるときにどーぞ。

今日も風爽はでてきません。風爽は明日からです。カプ注意で!










「千鶴……部屋のカギもってる?」
廊下を歩いていた龍が、ふと、思いだしたように急に立ち止まった。

「え、あるけど?」

「……じゃあ、俺、千鶴たちの部屋いかせて」

手にぶら下げていたカギを危うく落っことしそうになる。
あたしたちの部屋に? 
部屋は今、誰もいなくて空っぽだ。
戻ったら二人っきりになるということに、ふと気がついた。

「……なんで?」

「もう眠くて限界。でも、翔太、黒沼部屋に連れてっただろ。
戻れると思うか?」

「あー、まあ……そうだけど。
って! ……爽子が戻ってきたらどうすんの?」

「そん時、起して。 それでいいから」

「えっ? え―――!」

龍の言葉にうろたえる。
それまで……?
それまで、龍と二人っきりっ??
まあ、そりゃ、今まで何度も一緒の部屋で雑魚寝したこと、あったけど……

今、また……?
このタイミングで?

困り果ててその場に立ちすくんだ。
今、自分はすごく龍を意識してしまってる。
時々顔を近づけられたり、腕をつかまれたりするだけで、
顔がかあっと熱くなるのが自分でもはっきり分かる。
そんな状態なのに、二人っきりだなんて、とても普通にしていられそうにない。


「ちょっと、龍!」

「ん?」

数歩先を歩いていた龍の肩を、思わず強くつかんだ。
なんだ?というように振り返った龍に、色々と焦っているせいか言葉が出てこない。

「――――っ!」

動揺している自分を龍に知られるのは、ちょっと癪な気がする。
ふうーっと少し長めに息をはいて、腰に手をあてながら、余裕の表情を作った。

「あー、あのさ、今からどっか行かない?」

「え?」

「矢野ちんのとこは………ダメか、
えーと、どっか、どっか、どっか……?
そうだ! 卓球やんない?
ねっ! 卓球やろうよっ! あっ、卓球いやだったら、やっぱ戻ってトランプする?
トランプじゃなければ、ゲームコーナーでもいってみよっか?」

頭をフル回転させて思いつく限りのことをいう。
イロイロ考えるの苦手なあたしにしては、こんなにたくさんの選択肢、
上出来だと思う。
こんだけ考えたんだから、きっと龍の行きたいとこ、あるよね!?

「……こんな時間にかよ?」
時計にちらりと目をやって、あきれ顔でいわれた。

「……俺、眠いんだよ」
せっかくあたしが自信をもって提案したのに、そんなことはおかまいなしで、
龍は又スタスタと先に歩きだした。

待った! ちょっと待った!
心の中では焦って叫んでいるのに、口にだして龍にいえない。
二人っきりは困るなんて、口が裂けても言えるわけない。 

このまま部屋に行く……!?
そんな展開はまさに想像していなかった。
もちろん、必要かどうかはこの際別として、全く心の準備ができていない。
今だっていっぱいいっぱいなのに、これ以上何かあったら……

うっ!! 思わず胸をおさえた。 
……想像しただけで息が苦しい。


なんとか、龍を引き留める手はないかと、ああでもない、こうでもないと考える。
だが、いつの間にたどりついたのか、
「カギは?」と部屋の前で手を出された。

仕方なく龍のあとについて部屋に入る。
龍はベッドに腰掛けたと思ったら、何を思ったのか不意に、
着ていたパーカーを、頭から脱ぎ出した

「ちょ、ちょっと! 龍! な、何、脱いでんのっ!」

目玉が飛び出るくらいに驚いて、龍のそばに駆け寄って、
半分脱ぎかけているパーカーを元の通りにずりおろす。

「……暑いんだけど」

半分頭がひっかかったせいで、パーカーの首元から半分だけ顔を出した龍が、
目を細めてこっちを見た。  
真正面に龍の顔がある。

自分の勘違いと龍との距離の両方に焦りながら、
「そ、そうナンダ――!」と、
ごまかすように龍の背中を思いっきりたたいた。

「イッテエ……」
訳が分からないようで、龍は背中をさすっている。

「龍、さっき爽子が買ってきたジュースあるから飲みなよ、、
ほら、煎餅もあるし! 食べない?」

気を紛らわすために、目の前にあった煎餅に手を伸ばした。
あたしの気持ちを、コイツに気がつかれたくないっ!
あれこれと龍の気をそらそうとするあたしに、龍は疑うような目を向けた。

「千鶴、やけにサービスいいな……
なんか俺に頼み事あんの?」

「えっ? やだなあ~、何言ってんだよ。そ、そんなこと、ないよ!」
顔の前で弁解するように手をふりながら、ふと気がついた。

頼みごと? 頼みたい事といえば………
アタシ、賭けで負けてたよね……!

昼間の賭けが思い出された。
あんなに、夢中で滑ったのに、ギリギリゴールの手前で龍にぬかされた。
その結果、何か龍の頼みごとを聞く約束になっていた。

――――何、やらされる?

――――何、要求される?

ごくりと息を飲み込んだ。
暑くもないのに手の平にじんわりと汗がにじんでくる。
じっと座っていられなくなり、部屋の中を落ち着きなくウロウロする。

一体どうしたらいいんだろうと、一生懸命自分に問いかける。
しかし、もともと頭を使うのが苦手なせいか、
いい案が全く浮かんでこない。
あっ―――! もう、あたし、頭使うの苦手なんだから!

理由もないのに、クローゼットを開けたり、飲み物に手をつける。
そわそわする自分を落ち着けるために、意味のない行動を繰り返した。
 

「千鶴?」

「う・わっ――――ー!」

突然、声をかけられて、飛び上がるようにびっくりした。
一瞬、心臓が飛び跳ねたような……

「ちょ、ちょっと、いきなり声かけんな!」

「……イヤ、いきなりって……」
怪訝そうな表情を向けられた。

「……さっきから何だ? そこのスタンド消しといて」

「は、ハイっ!」

コードにつまづいて、つんのめりながら、
スタンドにしがみつく。
そのまま、スイッチを消すと、
部屋がほんのりと薄暗くなった。

薄暗い光と静けさに、余計に緊張があおられる。
龍を見ないように背中を向けながら、イスに腰掛けた。

暗いっ、静かっ、しかも夜っ!と、どうしようかと頭を抱える。
龍が何を考えているのか、どうにも気になって仕方ない。
自分が何をいわれるのかを想像しただけで、変な汗が
じんわりとでてきた。

どうするっ? とんでもないこと、言われたらどうする?
あ―――っ!
爽、帰ってきてよ―――!

心でそう叫んでいた時、
規則正しく空気がゆれる音が耳に届いた。

あれ……っと思い、耳をすませると
規則正しく聞こえてくる音は寝息のリズムだった。
うそっっと、信じられない思いで振り返って龍を見た。
すると、顔は見えないが、
布団をすっぽりかぶって寝息をたてて寝込んでいる。

ね、ね、寝やがったーーーっ!
信じられない思いでまじまじと龍を見る。
こいつ、あたしのこと、確か好きなんだよな?
それなのに、こんなに余裕でぐーぐー寝てるなんて
腹立たしいやら、くやしいやらでしょうがない。

「ちょっと、なんでよ!?」
あたしの怒りに満ちた大声が部屋の中に響き渡った。
まどろみはじめていた龍の体がビクンと反応する。

「龍! なんで寝てんのっ!」
ベッドに転がっていた枕が目に入り、思わず龍の頭をたたいた。

「え……何……?」
まだ目をつぶったままで、龍が重そうに体を起こす。

「なんで! なんで、あたしより先に寝んの!」

「え……?」

「だから、なんであたしより早く寝んのよっ?」

「……千鶴……眠かったのか?」

「ちがう! ちがう! そーじゃなくて!
ずーっと、気になってるからっ!
先に教えてよ、今日の賭けのこと」

「……賭け?」
まだ眠りからさめていないのか、ぼんやりとした様子で、
龍の視線が空中をさまよっている。
 
「アタシ、負けたじゃん!
スノボで賭けたじゃんよっ! すっごく気になんだよね!
あれって一体何っ?」

「なんだっけ……?」

「龍っーーーーーー!」
思わず、龍に詰め寄って、Tシャツの首元をひっつかんだ。

「……ああ、あれね」
やっと目が覚めた様子で、ああ、とうなづいている。

「そう、それって何するのっ?」

「……あのな、今度の日曜日、試合なんだわ。
いつも負けてる相手、なんだけどな」
龍は急に遠くをみるような目をして、強い視線を窓の外に投げかけた。

「……今度は、今度こそは、絶対に、勝ちたいと思ってる」

さっきまでのぼんやりしていた人間とは、まるで別人のようだった。
言葉に力がこもっている。
強い決心をうかがわせるように低く、静かな声からは、
龍の強い意志が伝わってきた。

「……千鶴がおにぎり作ってくれたら、勝てる気がすんだけど?」
龍の視線が真っすぐに千鶴に向けられた。
切れ長で、意志の強そうな目にじっと見つめられる。

「……いいよ。
おにぎり作って応援行くよ」

龍が本気で頑張ろうとしている……。
龍はいつも、自分で決めて自分で動く奴だから、
あたしが龍にしてあげられる事って考えてみると、あんまないんだ。
龍が、アタシのおにぎりで頑張れるっていうなら、
それが少しでも龍の助けになるなら、
5個でも10個でも作ってやろう。

何年も見ている顔なのに、静かな声で話す龍は、知らない男みたいに思えた。
自分の胸の奥のほうで、鼓動が少し速くなっているのを感じる。

「その代わり、絶対に! 勝てよ!」

龍を見ているのがちょっと照れ臭くなって、
乱暴ぎみにつかんでいたTシャツを手から離した。

「……ああ、勝つよ」

約束な、という言葉を付け加えて
龍はやわらかな微笑みを浮かべた。
大きな龍の手の平が、あたしの頭の上にポンとのせられる。




龍の話を聞いた後、ほっとしたような、がっかりしたような
自分ではよく分からない気持ちを抱えたまま、ベッドに入った。
さっきまで興奮しまくっていたせいか、なかなか眠りにつけない。

何度も寝がえりをうっていると、

「千鶴、俺に寝てほしくなかったのか?」
薄暗い部屋で龍の声が響いた。

まだ起きてた?
とっくに寝たと思っていた龍が、起きていると分かって、
また心臓が激しく動き出す。
なんて返事していいか分からずに、固く目を閉じて寝たふりをする。

「……千鶴、こっちで一緒に寝るか?」

龍の言葉に頭が真っ白になった。
何から考えていいのかわからないほど、
頭の中がぐちゃぐちゃに混乱している。

「バカ龍! 
一緒になんて寝れるわけないっ!」

思わず、がばっと跳ね起きて、龍に向かってさけんだ。
背中を向けているから龍の表情は分からないけど
なんとなく、笑われてる気がする。

「俺はいつでもいいぜ」

……いつでもいい……?
いつでもいいって? 何が……!?

「………っ!」

やっとおさまった心臓が口から飛び出しそうなくらい
再び大きく飛び跳ねてきた。

もお~~~! さっきよりも余計に眠れなくなった!!


















ちょこっとお詫びです
昨日は仕事お休みに関わらずUPできませんでした……
さあ、妄想はじめるかとデスクにすわろうとした時です。
デスクチェアの赤い布張りの部分に黒い巨大生物、Gが!!
いやあ、人間ってほんとに驚いた時は声がでないもんなんですね。

突然の出現に驚いて、急いでGと戦うための殺虫剤をもちだしました。
そしてGに向かってふきかけたそれは見事命中!……したのは良かったんですが、
なんと、デスクの上のPCモニターの裏で、ひっくり返ってもがいているんですよっ!!

直接触ることのできない私はなすすべもなく、だんなが帰ってくるまで一日PCに向かうことはできませんでした……
しかし、「君に届け」とG、こんなにかけ離れたものって世の中にありますか???
そんなものを見ながら妄想出来るわけ、ありません

そんな訳で昨日は妄想お休みの日となってしまいました。
千鶴がこんなに焦っているのも、昨日の私の焦りが影響しているのかも!?

[君に届け 二次小説 龍 千鶴] ブログ村キーワード
ランキングに参加しています。ランクインするとたくさんの方が訪問されるので励みになります。
ぽちっと応援していただけるとうれしいです。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Re: 龍と千鶴

じぇぐ様

にこにこして頂けるとうれしいです。
やっぱり、お話読んで楽しんで頂けるっていうのが一番うれしいですね!!

龍は、ほんと難しいんですよ~。
だってしゃべらないですよね。
龍の場合は一言一言がインパクトあるセリフなので難しい!

セリフ大好き!な~んていわれると、ほんと、舞い上がってしまいますわ!!

龍と千鶴

この二人も可愛いですね。私、にこにこになってる顔が・・・
こんなやり取り大好き、龍の「俺はいつでもいいぜ」
のセリフが好きです。

ちづちゃん羨ましいな~

なんかいいです。3カップルともほんとスキだな~
このままいい感じになること祈ってるぞ~~ん♡
最新記事
プロフィール
君に届け大好きな管理人です。仕事の合間に少しづつ、UPしております。 ブログ拍手重視しておりますので、お楽しみ頂ければ、拍手頂けると、日々の励みにさせていただきます。 又、日々の中、努力しながら生み出している作品です。無断転載、複製などは固くお断りいたします。 中傷は困りますがコメント歓迎です。初めての方でも作品の感想などお気軽にどうぞ。

ぽぷら

Author:ぽぷら
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
月別アーカイブ
ブログランキング
ランキングにもご協力いただけたらうれしいです。お楽しみいただけたら、下のバナーをクリックいただけると、執筆の励みになりますのでよろしくお願いたします。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村 FC2 Blog Ranking
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。