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黒沼とのデート 下心編 3(完)

下心編、お付き合い頂きありがとうございました。
日曜日は更新ありません。
また月曜日から雪の上のラブレター再開いたしますので
よろしくお願いたします






サイクリングをして、
黒沼お手製のお弁当を食べて、
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

島を散歩しているうちに、夕日の時間が近づいてきたので
展望台にのぼることにした。
らせん階段を上り、ベンチに腰かけて、二人で空を眺める。
大分日が短くなってきたせいか、はやくも空の色がオレンジ色に染まり始めていた。
展望台から見える自分たちの住む町も、
夕日を浴びて色がかわりつつある。

オレンジからだんだんと赤にかわっていく夕日を眺めながら
時々生まれる沈黙のせいか、
俺は昨日の決意を思いだした。

……今って結構いい感じだよな?

人もいないしっ!
夕日もきれいっ!
みてるのは暇そうな羊だけ!
チャンスだよなっ!

今だぞっと、気持ちに気合いを入れて
黒沼のほうへ体を向けようとした時、
急に黒沼がすっくと立ちあがった。

「風早くん、そういえば、あっちに海鳥の巣があるって書いてあったよ。夕方にはたくさん鳥たちが帰ってくるんだって。
見に行ってもいい?」

きっと俺は一瞬がっかりした顔をしたに違いない。
心の中ではがっくりとしたけど
「う、うん。 いいよ。 行ってみよう」
と、下心を悟られないように平静を装った。

うーん。まだチャンスあるかなあ。
やっぱりもう今日は無理か?
なかなかタイミングがつかめずにだんだん弱気になっていく。
そんな俺の気持ちも知らないで、黒沼は楽しそうに階段をおりていった。

展望台をおりたところに、海鳥を観察できる望遠鏡が設置されていた。
海鳥のヒナはいなかったが、少し大きな、今年生まれたかのような親鳥より一回り小さな海鳥たちが、キイキイと騒いでいた。

黒沼は望遠鏡をのぞきこみながら、
「風早くん、小さい海鳥がいっぱいるよー。
ほら、すごいはっきり見えるよー」
喜んではしゃぎながら、にっこりとやわらかな微笑みを俺にくれた。

やっぱり、黒沼は笑った顔がいいな……。

黒沼の笑顔を見ると本当に温かい気持ちになれる。
何度みてもその笑顔には見とれてしまう。
俺……、黒沼の笑った顔が、本当に好きだ。

黒沼がこんな風に笑ってくれるなら、
自分の下心なんてどうでもいい気がする。
バカみたいかもしんないけど、
この笑顔のためなら、何でもしてあげたいって気持ちになる。

「黒沼の笑ってる顔って、ホントいいよな」

何気なくポロリと口からこぼれ出た。
あっとあわてて自分の口をふさいだけども、
黒沼の耳にはしっかり入ったらしく、
顔を赤くしてうつむいた。

「………ありがとう。
でもうれしい気持ちになれるのは、
風早くんと一緒にいるからだよ。」

そういって黒沼は顔をあげて、
もう一度あの優しい微笑みを俺に
投げかけてくれた。
まぶしくて目を細めたくなるような笑顔で。

夕日を浴びながら俺に向ける笑顔に目が釘付けになる。
気が付いたら、俺の意志と関係なく勝手に手が伸びて、
黒沼を抱き寄せていた。

ドキンと心臓がとびはねる。
体に感じる黒沼のぬくもりに
何も考えられなくなる。
ゆっくりと体を離して黒沼をみると、
黒沼も頬を赤くしながら、俺をみつめている。

心臓がバクバクと音をたてている。
もう何も考えられない。
誘いこまれたように、自然に黒沼にキスをしていた。

顔をはなすと、恥ずかしそうな様子の黒沼が目に入った。
俺は優しく頬に手をそえて、ゆっくりと黒沼の顔をあげた。
そしてもう一度、優しくそっと口づけた。

ずっとこのままでいたい

そう願って地平線の彼方に夕日が消えていくまで、
俺はずっと黒沼を抱きしめたまま離すことができなかった。



町に戻って黒沼を自宅まで送り届けると、
黒沼は俺の姿が小さくなるまでずっと見送ってくれた。

やがて振り返って黒沼の姿が見えなくなってから、 
俺は自分をほめてやるつもりで思いっきりガッツポーズを決めた。












ちょっこっとあとがき

このブログをはじめてから他の「君に届け」二次小説サイトで、
「ナサケに~」によく似た作品をみつけて、驚いたとともに、やっぱりみんな考える事は同じなんだと納得したことがあります。
それ以来特定のサイト以外は訪問しないことにしました。

このお話は決して盗作ではありませんが、
椎名先生のtwitterのイラストに触発されて作ったので、
たくさんある「君に届け」の二次小説サイトの中に、もしかしたら
同じようなものがあるかもしれません。

そんな事情をご理解頂けるととても助かります。
では、また来週よろしくお願いします~。

ぽぷら



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Re: 良かったね

じぇぐさま

いつも楽しいコメありがとうございます。
今回、ちょっとタイトルが露骨だったかと反省。
やっぱり風早には爽やか王子でいてほしいものですね。

ぽぷら

良かったね

風早のガッツポーズ!!
大好きだよ。 
爽子もきっと嬉しいはず。!!
だって、わたしも嬉しいもの!!♡♡♡
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君に届け大好きな管理人です。仕事の合間に少しづつ、UPしております。 ブログ拍手重視しておりますので、お楽しみ頂ければ、拍手頂けると、日々の励みにさせていただきます。 又、日々の中、努力しながら生み出している作品です。無断転載、複製などは固くお断りいたします。 中傷は困りますがコメント歓迎です。初めての方でも作品の感想などお気軽にどうぞ。

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