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君の瞳に恋してる 13(完)

この話って必要なの?
そう思う方もいらっしゃると思いますが……
この最後の話が次回への布石なので
書かせてもらいました。

爽子のもうひとつの悩み、次回で解決します、というかさせてみせます!
もともと本作で解決する予定だったのですが
あまりにも長~くなりすぎそうなので、断念して、
お話わけることにしました。
よんでてあれっ?と思われた方もいらっしゃたのでは(汗)

ともあれ、本作品を最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。
パチパチと拍手もたくさん頂き、
拍手履歴をみて、ニンマリしています。
おまけにランキングまでもあがってきて!
自分の妄想を一緒に楽しんで頂けてる方がいてくれるんだあ、
と思いうれしくなっています。
また、次作品にとりかかります。
お時間あるときにお楽しみください。


ぽぷら





風早と爽子が教室に戻ったのは、
授業も始まって大分時間がたってからのことだった。

俺と黒沼はそおっとドアを開けて、教室に入ったつもりだったけど、目ざといジョーにドアのほうを振り向かれて
「風早~、なんだよ~、二人で何してたの~?」
と大声で騒がれた。

さんざんみんなに冷やかされて、黒沼は恥ずかしそうな顔をしていたけど、俺は最高にいい気分だったせいか、そんなのちっとも気にならなかった。

そして今日は久しぶりの解放感にひたっていた。
橘さんの足も治って、昨日でバイトも終わり!
携帯の呼び出しも、もう終わり!
3年の教室に行くこともないっ!
ゆったりとした気分の中で、俺はのんびりとくつろいでいた。

そして今、おだやかに晴れ渡った空の下、黒沼と二人で
一緒に帰れることの幸せを、しみじみとかみしめている。
となりには黒沼がいて、心地よい風が髪をゆらして、
とても穏やかな気分になる。

「ちょっとびっくりしたけど、黒沼があんな風にヤキモチやいてくれたなんて、ホントに、スッゲーうれしい」
隣で赤くなっている黒沼を見ながら、俺は上機嫌でいった。

「風早くんに……そんなに何度もいわれちゃうと、
ちょっと恥ずかしいな……」

俺がこの話しをいいだすのは、もう何回目だろう。
うれしくてうれしくて、喜びを隠せずに何度も黒沼に確認する。
そのたびに黒沼はぽっと頬を赤く染めて、答えてくれる。
でも、ほんとうれしいから、何度も聞きたくなる。
できればみんなにいいふらしたいくらいなんだ。

こんな風に黒沼が俺のこと想ってくれるんだったら、
あのめまぐるしかった一週間も、
それほど悪くはなかったのかな?
一瞬そう思ったが、やっぱりそれはすぐに撤回した。
そう……、あの一週間は、ほんとに、
クタクタになるくらいよく働かされた。

「そういえば、思ったんだけどさ」
俺は、ふと思い出した疑問を口にした。
「橘さんのことがある少し前から、
黒沼、俺のこと避けてなかった?」

「あ……それは……」といったきり
黒沼は言葉に詰まった様子で、急に立ち止まった。

「……自分でも、よく分からなくって……」
いいずらそうに言葉をつないでいる。

わからない?
わからないって? 自分でも分からないって何?
どういうことなんだ?

「あーあ、でもやっぱ、俺のこと避けてたんだ……」
やっぱり間違いなかったんだと思って、少し肩を落とした。

「いや、あの、避けてたっていうよりも、
ちょっと見られなかったっていうか、
あ、でも今回のと、それはあんまり関係ないんだけど……」

「え? どういうこと?」

見られないって何?
昨日いってたことと違うんだよな。
橘さんと関係ないのに、見られないってどういうことだ?
橘さんのこと、あるまえに何かあったっけ?
その場に立ったまま一生懸命自分の記憶をたどる。

「えーと、その、少し前から、
風早くんがすごくかっこよく見えて……
大人っぽかったり、知らない人に見えたりしちゃって……
あの、そうすると、すごく、緊張したりして……」
黒沼は自分の顔の熱を確認するように、
自分の頬に手をあてた。

「すごく、どきどきしちゃって、ちょっと、顔とか、
みられ、なくなっちゃって……
……お恥ずかしい次第です……」

「えっ???」

「……とにかく、風早くんのことで……
頭がいっぱい、いっぱいになっちゃうの……
だからどうしていいか分からなくって。
その、あんまり顔がみられなくって。
実は今もかなり緊張してます……」

そういった黒沼は耳まで真っ赤になり、
これ以上ないくらい赤い顔をした。

「……!」

黒沼…!!
……頼むからそんなに赤くならないでよっ。
そんなに、恥ずかしそうな顔されたら、
俺まで、すごく、すごく意識しちゃうじゃん。

何だか、自分の頬が熱くなってくるのを感じる。

俺のことで頭がいっぱいとか、かっこいいとかって、
すごく、すごく、うれしいけど、
こんな道の真ん中でそんなこといわれたら、
俺、どーすればいいんだ!!

俺は、うつむいて片手で顔をおおったまま、
何も言葉を返すことができなかった。
うれしいやら、照れくさいやらで
恥ずかしさにどんどん顔がほてってくる。

あー、俺、また、黒沼の顔、みらんないや……。

顔のほてりをさますために上を向きながら手であおぐと、
青い空が目に入ってきた。
顔をみられないように青い空をみながら、ゆっくりと歩きはじめた。




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君に届け大好きな管理人です。仕事の合間に少しづつ、UPしております。 ブログ拍手重視しておりますので、お楽しみ頂ければ、拍手頂けると、日々の励みにさせていただきます。 又、日々の中、努力しながら生み出している作品です。無断転載、複製などは固くお断りいたします。 中傷は困りますがコメント歓迎です。初めての方でも作品の感想などお気軽にどうぞ。

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