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君の瞳に恋してる 3

このお話にでてくる村岡はオリキャラです。
迷宮で話しに重要な役割を持ったサブキャラとして登場します。
黒沼家の隣に住む、同じ高校2年生で、爽子に熱い想いを寄せています。





ど、ど、ど、どうしよう!!
えと、えーと、今すぐ風早くんに連絡しなくちゃ!
爽子はあわててカバンをひっくり返して携帯電話を探した。

ドアの前であたふたしていると、
ちょうど学校から帰ってきたらしい村岡に声をかけられた。

「おい、お前、どうしたんだ? 何か、探しもんか?
カギでも忘れたのか?」

家に入らずにドアの前で、カバンをひっくり返して携帯を探している爽子に、あきれた様子で声をかけた。

「あ、は、はい、カギ、カギはあると思います」
カバンのポケット全てに手を突っ込んで携帯を探し続ける。

「じゃあ、なーにやってんだ?
あ、もしカギがなかったら、
俺の部屋で待っててもいいかんな!」
アハハハと楽しそうに笑いながらバタンとドアを閉めて、家に入っていった。

「あったーーー!」
思わず大声を出して携帯を取り出した。
あわてて風早の電話番号を押し、呼び出しを鳴らす。

「黒沼っ? 俺」
1コールで風早がでた。

「あっ。風早くん、ご、ごめんなさい。私、あの……」

電話をかけてみたものの、まさか手が触れてしまったことに
驚いて逃げ帰ったなどと、とてもいえるわけがない。
思わず言葉につまってしまい、ミエミエのいい訳をする。

「あの、実は、急に用事、思い出してしまって!!
突然、帰ってしまって、心配かけてごめんなさい!」
声が1オクターブほど裏返ってしまった。

「………」
風早は爽子のバレバレのウソに気が付いているのか、
返事がない。

「あの、手提げカバン、置いてきちゃったんだけど、
もしかして、風早くんが持ってるかな?」
申し訳なさそうな小さい声で確認する。

「……持ってるよ」
携帯電話から風早の無表情な声が聞こえる。

「あのさ、黒沼っ!」
急に風早の口調が何か問いたげな様子に変わった。

「あ、あれ、別にすぐ使わないので、
また今度でもとりにいかせてね。
本当に本当に、今日はごめんなさい、ですっ!」

焦るあまりに風早の言葉をさえぎってしまう。
そして一方的に言いたい事だけいって、
電話を切っってしまった。
携帯をにぎったまま、へなへなと玄関前の壁に寄りかかりながら崩れ落ちた。
ほっとしたせいか、風早にウソをついてしまったという自己嫌悪のせいか、体に力が入らない。

その時、ガチャリと隣の家のドアが開き、村岡がでてきた。
どこかへ出かけるつもりなのか、私服に着替えている。

「お前、まだいたのかよ?
……本当にカギ忘れたのか?」

爽子の呆けたような様子に気が付いたのか、先ほどの態度とは違い、今度は心配そうに声をかけながら、近づいてきた。

「おばさん、まだ帰ってないのか? いつ帰ってくんだ?
俺、ちょっと出かけンだけど、お袋いるから、うちで待ってっか?」
窓から爽子の家の中を覗き込んでいる。

「あ、ありがとう。でも、ホントにカギはあるの。
ちょっとあわてちゃって、家に入らなかっただけ」

「ふーん。 大丈夫か?
あ、お前、携帯持ってんじゃん。ちょっと貸せよ」

爽子の持っていた携帯を勝手に奪い取ったかと思うと、
自分の電話番号を赤外線送信している。

「よし。 何かあったら電話しろよ。
まあ、風早もこれぐらい大目にみんだろうよ」
そういいながら、座り込んでいる爽子の頭をぽんぽんとたたき、携帯を返して、そのまま爽子の家の門から出て行った。

村岡がいってしまったあとに、爽子はスカートをぱんぱんとはたきながら、ゆっくりと立ち上がった。

村岡くんにまで、余計な心配かけちゃったみたいで、
悪いことしちゃったな。
あれ、でも今村岡くんの手が、頭だったけど、ふれていったのに、結構近くにいたのに、どきどきすることはなかったな……
村岡くんも肩や胸も広いし、とても大人っぽい人だよね。

やっぱり、やっぱり私の下心は風早くんに対してだけなんだ。
大人の男の人にどきどきするんじゃなくて、
風早くんだけにどきどきするんだ。
一番大好きな人だから、下心も一番大きくなるのかな?

……でも、この気持が何なのか、自分でもまだ分からない。
明日、風早くんに会った時に、どんな顔すればいいんだろう?
でも、まずは今日のこと、謝らないといけないな。

疑問に対する答えがみつからないままに、すっきりしない面持ちで自宅のドアを開けて中に入っていった。








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Re: 相談

じぇ様
そうですよね~。あやねちゃんはホント頼れるアドバイザーですもんね。
このおはなしは長くなりそうなので、
どこかで相談するかもしれません。
爽子にも色々悩んでほしいなーと思ってます。

相談

あかねちゃんに相談したらいいのにね。
爽子は、そのことにも気づいてないのだろうな~
なんて思ってます。
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君に届け大好きな管理人です。仕事の合間に少しづつ、UPしております。 ブログ拍手重視しておりますので、お楽しみ頂ければ、拍手頂けると、日々の励みにさせていただきます。 又、日々の中、努力しながら生み出している作品です。無断転載、複製などは固くお断りいたします。 中傷は困りますがコメント歓迎です。初めての方でも作品の感想などお気軽にどうぞ。

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