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真夏の果実 4 

短めです。
4番目のお話。
















山上で星空をみつめていると、
まるで星が降ってくるような
感覚におそわれる。

以前に二人で行ったプラネタリウムに
勝るとも劣らない満天の星空が
そこにあった。

「うわあ、すごくきれい」

爽子は感嘆の声をあげた。

「ほんっとだ!スゲーな」

二人は遊歩道脇のベンチに腰かけた。

「あっ。ねえねえ風早くん!
この前みたベガがあんなにはっきりと見えるよ」

はしゃぐ黒沼を見ていると俺も
幸せな気持ちになっていく。

「うれしいよ」
風早はそっとつぶやいた。

「俺、こんなにきれいな星空を
一緒にみれてスッゲーうれしい」

そして優しく笑いかけた。

「黒沼さ。学祭の時、『話しかけてくれてありがとう』って、
いってたよね。あれは…。ちょっと違うんだ」

「えっ?」
学祭の時? あ…私が気持ちを伝えた時。

「俺が、気を遣ってそういう事してたんじゃないって、
今は…通じてるよね?」

「うん……。下心??」

「うっ…。そ、そうなんだけど。
でも!それだけじゃないんだ」(//////)

「俺はね。前から思ってたんだよ。
黒沼が感じたりする喜びや悲しみを
一緒に感じたり、一緒に考えてていけたらなあって。
もしつらい事があれば、一緒に考えたい。
もし楽しい事があれば一緒に笑いあいたいってね」


「だから自分から話かけていれば、
そういうの、分かち合えるんじゃないかなあって。
そう思ってたんだ」

「たとえ、付き合う事ができなくても、
それならできるだろうって、思ってたんだ。
…そして今も、ずっとその気持ちは変わってないよ」

「だから、だからさ。
今、こうして一緒にきれいだなーって
思えたりするのが。スッゲーうれしい、よ」

風早は満面の笑みをみせた。


「風早くん…。私も、私もそう思ってるよ!
二人でいろんな事して、一緒に過ごしていけたらなあって」

「……うん!」
再び風早が笑みをみせた。


風早くんと一緒に、もっともっと
たくさんの時間を過ごしていきたいな。
とても、とても大切な時間を。
少しづつでいいから、
二人の思い出をたくさん積み重ねていきたいな。


「ちょっと遅くなっちゃったね。そろそろ戻ろうか。
黒沼、足元暗いから。ハイ!」

立ち上がった風早は爽子の手をとった。

大分時間が過ぎたのか、
遊歩道の照明がポツポツと
消えていく。

暗闇の中を二人でしっかりと手をつないで歩いていく。

歩き進むうちに遊歩道の照明もすべて
消えていった。
静かな暗闇の中で、風早のもつ懐中電灯だけが、
足元を照らしている。
風早が歩く速度を少し早めようかと思ったその時、
急に爽子が足を止めた。




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