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迷宮 1

ややシリアスな設定で行く予定です。
オリキャラ登場します。
















それは日曜日の昼下がりだった。
ちょうど昼食後のお茶を爽子がいれおわった時に、
ピンポーンとチャイムが鳴った。

それは新たに隣に引っ越して来た隣人が、
黒沼家への挨拶のために鳴らしたチャイムだった。

爽子の母はちょうどお茶が入ったと言って、
快くその家族を招き入れた。

彼らは4人家族で爽子と同じ年の
兄とその妹という家族だった。

彼らは札幌から引っ越してきたと言い、村岡と名乗った。
丁寧に挨拶した兄の名前は司、妹は美玖と言った

「司のほうは明日から北幌高校なんです」

上品そうな母親が息子を見ながらいった。

「おや、うちの爽子も同じ高校ですよ。
しかも同じ2年生ですね。
はじめての土地で色々不安でしょう。
爽子、明日は一緒に行ってあげなさい」

父の提案に明日の朝の約束をして、別れたのだった。


そして、次の日の朝、玄関まで迎えにいった。

「おはよう、村岡くん」
「どうも」

爽子は彼と会うまでに色々考えていた。

えっっと。何から案内したらいいんだろ。
まず、職員室に購買でしょ。それから図書室。
最初は不安だろうから、色々案内してあげなきゃ。

学校は近いとはいえ、10分以上はかかる。

「あのっ。何か分からない事があったら、何でも聞いてね」
「ああ」

と、司は聞いてるような聞いていなような返事をした。

「あのっ。もう二年生だけど、
村岡くんは部活動とかやるの?」

「………」

(あれっ?聞こえなかったかな?)

「あのっ。村岡君は…」

と、言いかけた時に後ろから明るい声が聞こえてきた。

「おはよっ!黒沼」

「あっ風早くん!おはよう」

「黒沼…?誰?」

怪訝そうな顔をして風早が尋ねた。

「あっ。風早くん、こちらはお隣に引っ越してきた
村岡司君です」

「あーそうなんだ。風早翔太です。よろしく!」

「…どうも」

自分が名乗ったのに、名乗らない相手に風早は一瞬ムッとした表情になった。

「あのね。風早くん、村岡くんは札幌から
引っ越してきたんだって」

爽子はそんな村岡の態度も全く気にしないで言葉を続けた。

「今、部活動の話しをしてたんだ」

「ふーん。何かやるの?」

相変わらず、村岡は無口なまま、返事をしなかった。

やがて校門が見えてきた。

村岡は、
「もういいから」
と、一言いったきり一人早歩きでさっさといってしまった。

「んだよ。アイツ」

後には呆然とした風早と爽子が残された。

先に一人で歩いていく村岡の姿をみながら、
爽子は首をかしげた。

(あれ~。昨日会った時とは大分印象が
違うなあ。
昨日はもっと優しい感じだったけど。
はっ。私、何か気に障る事しちゃったのかな。
どっ、どーしよう…)

「黒沼っ?黒沼ってば」

「あっ。ははい」

「俺達も急ごう。予鈴なるよ」

二人であわてて校門をくぐっていった。





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