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ラヴ・ミッション part 2  (1)

こちらの記事は、『君に届け』の二次小説に関する記事です。
原作とは一切、関係ありません。内容も全く異なっております。
記事をお読みになる前に、はじめての方は、「はじめに」を必ず、お読み頂いて、ご了承頂ける方のみ、お読みくださいますよう、お願い申しあげます。





こんにちは。
最近週一回になっているブログのUP事情ですが、ふと気がつきました。

記事のUPするのは、週末の木曜日か、金曜日が多いです!!(←気づけよ……)

考えてみると、
月曜日~水曜日に記事構成して、木曜日は仕事休みが多いので、
記事UPできるというパターンですね。

土、日曜日は、お子様のお世話です。
やっぱり土日はどうしてもPCにさわれないので、
週の中ごろか、週末UPのパターンになってますね。

なので、しょっちゅう見に来ててイヤ! なんて嬉しいことをいって頂ける方はいないにしても、
ご覧になっているかたの、何か参考になればと思います。

このお話しも3話の予定です。
またまたおつき合い頂ければうれしいですので、よろしくお願いたします。




「失敗」か「成功」のどちらかと聞かれたら、「失敗」だった、といえる。
さらにいうならば、失敗の中でもかなり成功には遠い失敗だろう。

失敗だと思う理由      
第1にあれっきり、「しょうたくん」って呼べていないから。
あの日から、予定の合わないせいで風早くんとは、一緒に帰ってない。
二人にならなければ、「しょうたくん」なんて、呼べるはずもなく、
幾日か過ぎると、当たり前のように、「風早くん」と、また振り出しに戻ってしまった。

第2に、3回呼べたけど、どれもどさくさに紛れたような気のするから。
2回は腕の中で、1回は走り去る間際。そのせいか、どれも実感はない。
予想と大分違う結果に、ふうっと重いためいきが、自然に口からこぼれた。

最近の風早くんの態度も、少し気にかかる。
穏やかな、優しい笑顔で話しかけてくれるけれども、微妙に目をそらされているような気がしてならない。
それにじっとみつめていると、何かを思い出したように顔を赤くされる。
やっぱり、私、あの日は色々と    かなり、恥ずかしいこと、しちゃったんだなあ……
自分の失敗を心に痛いほど感じたせいか、自然に肩が落ちて、アイスティーの氷を力なくかき混ぜた。

「爽子、どうしたの?
なんか、心ここにあらずじゃない?」

隣に座るあやねの、手のぬくもりを肩に感じた途端に、消えていた周りの音が、急に耳に飛び込んできた。
ひと呼吸遅れてはっと顔をあげ、周りに目を凝らすと、テレビやラジオで聞いた覚えのあるような歌を、千鶴が歌っている。
そういえば……と、今日は3人で、カラオケに来ていたのに、気がついた。

「あっ、ううん! な、なんでもないの! 何か飲み物でも追加しようかなあと思って」

盛り下げてはいけないっと、あわてたように首を振った。
「大丈夫、大丈夫!」と、笑みを浮かべて、いつの間にか手の中にあったメニューに、懸命に目を凝らす。今は、二人と楽しくしてる時で、盛り下げたあげくに、心配をかけるなんて、あるまじき行為だった!
姿勢を正して食い入る様にメニューを見つめていたら、手元からぱっと消えて、急に視界が開けた。
目の前には、好奇心いっぱいのあやねと千鶴のにっこりとした笑顔がある。

「さ、わ、こ!! さかさま  っ!」

「えっ? あれっ! あれれっ!」

「さわー! 私の歌聞かないと、バチあたんぞー!」
いっけないという表情をする爽子に、千鶴はぐいぐいとひじで押してくる。

「ちづ、私は聞いてたよ、上手かったって。それで    
爽子の気にしてるのって、風早のことでしょ?
もしかして……ちょっと前に健人がらみで何かあった?」

ズバリと指摘されて、目を白黒させた。
自分でも滑稽だと思うけれども、頭の中は風早くん風早くん風早くんと、
いっぱいいっぱいだ。
この前の失敗に頭を抱えながら、どうやったら挽回できるかと思いあぐねていたところだった。

「何か……知ってる?」

「……知ってるわけじゃないけど? 健人はああ見えても意外と口固いしね。
ただねー、この前、帰りに風早がすっごい剣幕で、健人に詰め寄ってたからさ。
健人ももう、風早の気迫に押されちゃってさ! なんかすっごい怒ってる感じ?
ああいう風早も、珍しいよねー。それで  きっと爽子がらみだと思ったわけ」

ウンウンと思いだしたようにうなづく、あやねの隣で、
「あーみたみた! ほんと、珍しーよ」
と千鶴も同様の反応だ。

やっぱり、あの時は怒らせてたんだと、心臓にヒヤリとした汗を感じる。
誤解だったとはいえ、今更だけど、自分のウカツさを呪う。
 
「でもたしか    

いいかけて、あやねは愉快そうに声をあげて笑った。

「次の日にはさ、この世の春が来たってくらいの満面の笑みよ!
健人にも超優しかったんだから。でもって急に顔赤くしたりして?
 何だか知らないけど、風早って、ホント分かりやすいヤツ!」

「そうそう、一人で顔赤くしててさー、気持ちわりーって思ってたら、次は机に突っ伏してたわ」

心臓が、大きく一度縮まって    また緩んだ。
怒ってたと思えば、笑ってた!?
何にどうなのか、今の話じゃさっぱりわからない。
けれども、そんなに顔を赤くしてたなら、きっと帰りにあれほど過剰反応された、「ネコ言葉」のせいに違いない。

やっぱりネコじゃなくて、イヌのほうにすれば良かったの??
自分の何かが風早を幻滅させてしまったと思い、焦りの生じてきたせいか、思考はどんどん妙な方向にずれていく。

しばらく千鶴と楽しそうに話しをしていたあやねは「で?」と
いう顔つきで爽子をみた。

いっ、いえるわけない!
名前を呼ぼうと頑張ったのに、結局抱き合うまでいえなかったとか、変な言葉を使って帰りに幻滅されたとか、恥ずかしい思いだらけで、思いだすだけでも、こうして耳まで熱が集まる。

「いやいやいや、別に何でもないよっ!」
顔の前と心の中の両方で手をふりまくった。

「そおなのー?」
これは明らかに何かあっただろうと、疑いの視線を向けられる。

わわっ……! 何もいわないぞ、と口を固く閉ざしていると、

「爽子のことだから、正面から攻めすぎて、砕け散っちゃったんじゃないの?」と別方向から切り込まれて、
「なっ、何で知ってるの?」と思わず、大声を出してしまった。

「何も知らないけど?」とあやねはしてやったりとニヤニヤ顔だ。

「こっ、これ以上は絶対に何もいわないっていうか、いえないよっ」
余計なことばが飛び出さないように、しっかりと両手で口にふたをした。

「まあ、風早もね。爽子がからむと、人変わるからねー」
これ以上聞くのは無理かと悟ったように、また別方向にいった。

「人が変わる?」

「普段は全然普通なのに、爽子の前ではヤキモチ焼きになったりってこと。こうぐっと、余計な力が入りすぎるってね。
まあ、男は好きな子の前だと、力入るんだけどね」

ヤキモチは、分かる。
「力が入るって?」
どういうことだろう。爽子は首をひねった。

「だから、好きな子の前だと態度が普段とちょっと変わるって意味よ。
友達の前では普通にしてても、彼女相手になるといきなり口調変わったりとかさ。
風早は分かりやすいでしょ。 爽子の前では明らかに楽しそうだし。」

「態度が変わる……?」
いつもマイペースな龍の態度を不可解に思ったのか、爽子に変わって今度は千鶴が
あやねの言葉を反芻している。眉を寄せながら全く理解できないと、渋い顔を見せた。

「あーでも、ちづのとこは別格だわ。何といっても……ねんき入ってるからね」
「規格外だからあてはまらないよ」と、慰めているのか落としているのか、
どちらともつかないフォローの言葉が、間髪いれずに投げられた。

「まあ、風早の感情表現はストレートで、力入りすぎてるし。
爽子と一緒に帰るだけでうれしそうにして、露骨に好意垂れ流してるでしょ」

「……矢野ちん、風早だけじゃないっしょ、健人はしっぽふってるよ……?」

「……っ!」

今まで饒舌だったあやねは、急に黙り込んだ。人懐っこい犬のようにまとわりつく健人の恥ずかしさを自覚しているようでも、やはり誰かに指摘されるのは、恥ずかしさも倍増らしい。
急に落ち着かなくなってやたらと髪に指を通している。

それにしても    爽子の周りにいる人たちは、全員もれなく風早は爽子にベタ惚れのようにいう。
貞子ちゃんのこと大好きとか、爽子バカとか……
もちろん風早からも、爽子への気持ちをはっきり伝えてもらっていて、信じていないわけではないけれども、今までの自分を振り返れば振り返るほど、自信を持つには程遠い。
それでも、自信はもてないけれども、もし爽子と一緒にいる時に少しでも楽しいとか、うれしいと思ってもらえるなら    

「あやねちゃん。今、風早くん、うれしそうっていったよね?
私、風早くんに喜んでほしい    喜ばせたいの。その、一緒に帰るとか、今やってること以外で……?
それなのに……いつも失敗ばかりしちゃうんだ。
自分で考えても、どうすればいいのか、よく分からなくって」

こんな質問をするのは気が引けるけど、やはりこの手の話しは、誰かに聞いてみないと分からない。
あれこれ考えてしまう自分は、考えるばかりで答えはだせないのだから。
家族以外と深いつながりをもたなかった爽子には、今まで親しい友人もいなかったし、もちろん恋愛経験も皆無だったので、この手のことには、まったく免疫をもっていない。高校生にしては天然記念物といえるくらい、色恋沙汰には初心だ。

「あの……男の子って彼女にどんな風にされたら、うれしいって思うかな?」

「うーん……風早は、爽子のすることなら何だって喜ぶだろうけど?
お昼一緒に食べるとか、そういうのじゃなくて……だよね?」

「今までにできたこと以外に、何か……何か、あるかな?」

    欲が、出てる。
喜んでくれたら、もっと好きになってもらえる……?って期待できるから。
結局、風早のことを、好きすぎて、もうダメなくらい好き、と、いつも、思い知らされてしまう。
好きでたまらなくって、一人占めしたくって、それからもっと好きになってもらえればいいって、欲がどんどんわいてくる。

その時、モニター画面をじっと見つめているあやねの視線に気がついた。
つられて目線を動かすと、流れているラブソングを背景に、海辺に恋人同士が佇んでいて、見つめあった二人は、一瞬だけキスを交わす。
キスは女性からで、男性は照れたような笑顔をしていた。
キスって女の子からしても平気なんだあ……そう思って画面から目を離せなかった時、急にあやねは、はじかれたように立ち上がった。

「これだよ      っ!! 爽子! 今、今、見てた?」

あやねに肩をゆさぶられながら、展開の早さに全くついていけずに、理解できない。

えっと今、風早くんはどうしたら喜ぶかって聞いてたんだよね?
それから……何かあったっけ?
固まる爽子を横目にあやねは、一人で納得したように、にっと唇の端をあげた。
隣では千鶴が、さっぱりわからんという顔をしている。

「爽子も今、思ったでしょ、自分からもしてみようかなあって」

「え    っ!」

頭の片隅に意識できないくらいに、こっそりと浮かべた思いつきだった。
それを絶妙なタイミングで、見事なまでにいい当てられて、面喰ったようにまばたきをする。 本当に………ちょこっとだけ、思った。
でも大それた考えだと気がついて、恥ずかしくなって、あわてて頭の中でうち消して……。
一瞬で、そんな妄想は取り払ったはずなのに、師匠のエスパー能力といい、あやねちゃんも、何か持ってるのでは……?


「ちょっと~それ! 爽子、絶対風早、喜ぶって!」

あやねは、それを受けた風早の態度を、想像するだけで、おかしくて仕方ないらしい。
悪いことを考えるような顔つきで、ふふふ……と、含み笑いを隠そうともしない。

「爽子もいいと思ったでしょ、ね?」

恥知らずな部分を見透かされたようで、今はひたすら真っ赤になっている爽子に向かって、こんないい考えはないとばかりに、同意を求めてくる。

「いやっ、あのっ、それは……」

えー!!とか、でもっ!!とか、やたらと迷いの言葉ばかりを連発する煮え切らない爽子に、じれったくなったのか、あやねにだんだんと迫力がでてくる。

「爽子がやりたいかどうかだよ? 爽子が!」

「いっ、一般的にいえば、どうなんだろう?」押されるように声を絞り出すと、

すかさず「一般的とかじゃなくて、爽子的にはどーなのよ?」と、追い打ちをかけられる。

キスを自分からする?
そんなの恥ずかしすぎて考えてもみなかった。

風早くんのほっぺにしたことはある。
けれども、あれは喜ばせようっていう気持ちはみじんもなくて、好きだって気持ちがあふれ出て、恥ずかしいって気持ちを飛び越えて、自然にできたんだよね……。

重ね合わせた唇を想像するだけで、熱が身体中に広がって、恐ろしいくらいに心臓の高まりを感じてしまう。
風早くんのためなら、何でもできる気はするけど、こればっかりは勇気の総動員の必要な行為に思えた。

それに、名前すら呼べなかったのに、キスなんて出来る?

上手くできる自信    全くない。
でも名前は今まで呼んだ経験はほとんどなかった。
キスは今までに何度かあるよね?     いつも風早くんからだけど。
自分の中の勇気を精一杯かきあつめて、くりかえし考える。

名前は、失敗した。
最後の最後に、恥の上塗りまでして。
もし、もしもだよ? うまくいったら、あの失敗を、挽回できる?

「ちょっと! そんなに考え込まなくていいんじゃないのー?」

頭を抱え込んで必死に考え込む様子は、よほど余裕なく見えたのか、
じれったいのを通りこして今やあやねも呆れ顔だ。

「そっ、そうかな」

色々考えすぎちゃうから失敗しちゃうのかもしれない。
無心でやってみれば、いいのかもしれない。
何も気負わずに。

風早の清々しくて、満面の笑顔が胸をかすめる。
やっぱり、挽回とか、自分を好きになってほしいとか、そんな気持ちはどうでもよくて、
ただ、うれしそうな笑顔をみせてほしい。
優しい笑顔、優しい瞳を    見たい。
この気持さえあれば、恥ずかしさなんて、何でも、ない?
ごくんと息を飲んだ。

    やる!」

とはいったのものの、そんな大胆な行為を本当に自分にできるのかと、不安はつのる。
爽子はそのあともいくつも質問をしたが、それでもあやねの中のベストな方法はくつがえせないようだった。
その内に    

「そうだよっ、今、ちょっと今練習してみよっか?」

    っ!」

言葉を失くした。
やると決めただけでも、赤っ恥なのに、さらに、今、練習?
そ、それに、練習ってどうやって? 
何をやるにしても、とんでもなく恥ずかしい行為をさせられるのではと、変な汗を体に感じてきた。
早速にあやねは立ち上がり、何を始めるのかと思えば千鶴に身長を訊ねだす。

「うーん、風早170以上あるだろうから、ちづは……背伸びしてもダメか」

爽子や千鶴に何もいわないで、難しい顔をして、どうやら風早の身長を計算しているようだ。そしてソファの上に中腰になって、大体の見当をつけたのか、
「風早はこのくらいかな? 結構身長差あるねえ」と、呟きが聞こえる。

「ちづ、こっちきてちょっと、しゃがんでみて?」

千鶴を手招きしてから、二人で並んで
「爽子だとこのくらいだから、何とかってかんじ?」
などと、勝手に想像されている。
目の前でそんな場面を繰り広げられて、恥ずかしく思わないわけがない。
見ているそばから、たまらなく羞恥心がこみあげてきて、もう汗は止まらない。

やっと合点のいったような千鶴も、
「こりゃ、風早、喜ぶわ」
ニヤニヤと悪のりしている。

「あ、あやねちゃん……あの……」

恥ずかしさに頭の血管は、もう切れそうだ。
親友とはいえ二人の前の自分はとんでもない無神経に思えてきて、自分の顔が真っ赤なのが、分かる。
それでも爽子の様子は、てんで気にならないようで、二人ともおかまいなしに、「この角度だとやりにくい」とか、「風早がかがめばいい」とか、好き放題いっている。

しばらく耳をふさぎたくなるような論議の続いたあとに、やっと結論のでたようで、
「絶対、風早、喜ぶよ~と、早く、早く」
と千鶴に背中をおされて、あやねの正面にたった。

一体何をするの……?と、大忙しの心臓に手をあてて、見上げた。
あやねの頭の位置は、ちょうど手のひら一枚分くらい自分より高い。
こんなに背、高いんだなあと、のん気に感心している時、

「エイッって背伸びすれば、何とか届くって距離だよね?」とあやねの声が届いた。

背伸びッ! 背伸びしてやるの? 
それはともかく、一体どういう風にすれば、風早の前でこの場面まで到達できるのか。
行為そのものも難しそうだけど、それ以前に、どのタイミングで? 何て? どうやって始めればいいのかを教えてほしい。

「そ、そうだけど……」
確かに、背伸びすれば背は届く。それよりも、ここにいきつくまでを、知りたい。でも、これ以上質問するのは、もう、恥の上塗りだ。
もじもじと言葉に詰まった爽子を気にしている様子は、あやねには全く見られない。
何よりも、身長がハードルと考えているらしい。

「いい? えいっってこう、いきおいつけてつま先立ちでやるんだよ。
じゃないと、届かないから。 空振りしたらかなり恥ずかしいよ。一発必中で! はい、やって!」

空振りに、一発必中って……。
具体的な指示をしっかりとされて、爽子はぱくぱくと口を開けるだけで、ことばはもう出てこなかった。
練習と聞いて、いきなり人形相手にキスさせられるかと思って、それだけは断ろうと思っていた。
要求された内容は意外に簡単そうだったので、ほっとする気持ちもあったけれども、相変わらず汗はひかない。
それにしたって、あやねはどうしてこんなに恥ずかしいことを、そんなに淡々と冷静に口にできるんだろう?
ようやく爽子は真っ赤になりながら「……頑張る」と声をあげた。
でも、そうはいってもこの前の失敗を思い出すと、どうしても弱気になる。

「本当に……本当に……大丈夫かなあ。 風早くんには、絶対に、絶対に、嫌われたくないの」

ほとんどトラウマになりそうな、ネコ言葉の失敗を思い出して、必死の形相であやねと千鶴に詰め寄る。
一瞬二人は驚いて、とまどったように、瞬きをくり返した。

「大丈夫に決まってるじゃん。大丈夫、大丈夫!
もし、何かあったら、風早に責任とって嫁にもらってもらうから!」

まかせろっとばかりに胸をたたく頼もしげな千鶴に向かって、
「よめ        っ!?」とまた、素っ頓狂な声をあげてしまった。

一体キスするのがどう変化したら、嫁になってしまうのか。
もしうまくいかなかったら、風早のせいだから責任をとって嫁にしろと、強要でもするのか。
それとも爽子が失敗したら、風早は何かしでかすとでもいうのだろうか。

「ちょっと、ちづ、意味、違うんじゃない?」

「あれ?」

冷静にたしなめるあやねに対して、千鶴は首をかしげている。

    やっぱり、いつまでたってもこの手の話しはよくわからない。
しばらく考え込んでいた爽子に、あやねがエールを送るように背中をたたく。

「爽子、かかとのある靴だったら大丈夫だよ」

軽く叩かれた肩から、一気に体中に熱の広がっていくのを感じた。














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